Shine Hikaru, backside nose blunt

NIWAMICHI
SKATE PARK

with
Shine Hikaru

20260228

Words by Stinky Eagle, Photos by Masahiro Yoshimoto

2026年2月15日。 三重県四日市市にあったニワミチスケートパークが閉鎖となった。話によると都市開発の社会実験として設けられた期間限定のパークだったという。本来は1か月で姿を消すはずだったパーク。だが、想像以上の盛り上がりを受け、四日市市は再開発が始まるまでの約3年半もの間、その場所を守り続けた。今回、パーク存続のために奔走した三重を代表するスケーター、シャイン光(SOUTH TREE skateshop)に今の率直な思いを綴ってもらった。

Yokkaichi Crew, All Coming Through!!
Yokkaichi Crew, All Coming Through!!

---今回の社会実験のスケートパークを次に活かすとしたら、何が重要だと思いますか?

[ スケートパークの"成功"と"失敗" ]

 

今回の社会実験を次に活かすために、まずは自分たちが思うこの実験の成功と失敗、良いところと悪いところを、行政、市民、その地のスケートボーダーに伝え続けたいです。実験から生まれた新たな案を活かし、次の都市開発や全国の困ってる地域に知らせたり情報を共有したい。

今回のように街の中にスケートパークを作るのであれば、その街にあるストリートスポット以上に、面白いセクションだったり夢中になれるクリエイティブな物を作らなければ、沢山の人たちに期待も希望も伝わらなければ、利用もされないと思うので、本当にそこのセンスと立ち回りは何よりも重要だと思います。


最近ではパーク沢山できたからといってセクションにガッカリする人がいたり、ヘルメット強制着用だったり、管理体制が悪かったりして、良くないケースをとても聞きます。無いよりはマシと言う感覚だと3年もそのパークは持たないとおもいます。本当に税金の無駄になる。

Takumi Wada, backside nose grind
Takumi Wada, backside nose grind

[ 管理体制について ]

今回の社会実験期間中は、研究者の方々だったり役所の方が、毎日戸締りなどをしてくれたため問題なくいきました。実験終了後もパーク再開を望むローカルの声が多くあがりました。そのため当初の予定では、最終日のイベントが終わった次の日から解体でしたが、次の開発時期までパークを残してくれることになりました。

そこからは、祝日や週末や学生の長期休暇(夏休みなど)の期間は、市が委託してるシルバー派遣のお爺ちゃんが開けにきてくれました。でも、それにも人件費がかかるので平日は開けてもらえず、利用者のために何度も話し合いに行きましたが、市にはそのような追加の予算などは見込めなかったり、利用者の悪いところだけを突かれたりしました。それでも開いてないのは勿体無いし、遠いところから来た人も滑れなかったり、ローカルキッズも開いてないからその辺で滑って怒られて、俺に泣きついてきました。

 

行政のパークやし、もっと利用者のために上手く改善するべきだなとずっと思いました。まぁ利用者は決まりを守り、行政はフェンスに鍵をかけなければいいだけの話なんですけどね(笑)。

 

公園は利用されない方がゴミも溜まるしレールが錆びたり、縁石の状態も悪くなる。「本当の管理とは?」って感じでした(笑)。

[ ルールとマナー ]

 

これに関しては、その場所や地域によって何もかも違うので、徹底する事などは難しいですが、できるだけ自由に滑りたいからこそ、必要なのがルールとマナー。

 

今回の場所は戦前、戦闘機の滑走路だった場所に戦後、平和を願うため、楠木という木を植えた、平和を象徴するような場所で行われました。街の真ん中の道路の中央分離帯に沢山の楠木が生えているため、植物を傷つけない、火災の危険性などが重視されたので喫煙問題が、行政や自然愛好家から細かく指摘されました。

 

でも近辺には喫煙エリアなどもなく、禁煙の看板も少ないため、分からない人が沢山いたので、そこは困りましたね。「喫煙マナー問題があるから、平日は開けれない」なども言われました。

 

この話はパークの話より長くて、俺タバコ吸わないからマジでどうでもよかった(笑)。

よし、そこまで差別がしたいなら戦争しかないです。中でタバコ吸ってるやつはパワースライドで蹴散らします。と笑いに変えたり...。てかそもそも、そんなんだったら灰皿置けばよくないっすか?と思い、灰皿も勝手に何度も置きにいきました。

 

すぐ解決できそうなことも、何も解決しようとしない話しを一生してたので、キレそうでしたがそういうのも楽しんでいました(笑)。分煙したいのならイルミネーションなんて点けずにもっと、街に灰皿を置けよ(笑)。ゴミ拾いだって役所の前が1番吸い殻落ちていましたよ。ダーティーキッズが拾って吸ってましたからね(笑)。

Aoi Ishimaru, Aimu Yamazuki, Kazuma Inada, Round ledge session!!
Aoi Ishimaru, Aimu Yamazuki, Kazuma Inada, Round ledge session!!

[ あとはこれもよくあるゴミ問題 ]

 

ゴミの問題は、当時まだ高校生だったウチのローカルのユーガって子が、そいつはリーダー気質で若手の番を張ってくれるような奴で、大人たちが騒ぐゴミ問題にも、反論もせず、自前でゴミ箱を買って設置したり、ゴミ拾いなども他の若いローカルたちを始め、色んな方が、とてもクールな立ち回り方をしてくれたおかげでゴミ問題などは当時、大丈夫でした。

 

なので捨ててるやつは子供より大人のが多かったかも、まぁそんな奴らは一生、オーリーの着地も曲がってるような奴らで、グリッチョ程度の怪我で騒いですぐ消えますし周りのことも自分の膝から上も何も見えていないような奴です(笑)。

 

まぁ俺はゴミもセクションやと思ってるんで、ちょうどいいとこに缶が転がってるからテールバッシュしよう。みたいな。だから拾ってるやつが正義とは思わないが、捨てるやつはキモいと思う。まぁけどそんなんで騒がないでゴミなんてカラスが持ってってくれたりするし自分で拾えばいい。

 

昔の若宮なんて、汚過ぎて転けたくなかったから、メイク率もめっちゃ上がったしな(笑)。
けどニワミチはとにかく気持ちの良い場所だったからゴミは要らないな。

Toa Sasaki, backside 360 kickflip
Toa Sasaki, backside 360 kickflip

---行政とスケーターがうまく共存するには何が必要だと思いますか?

行政さんは、この町の決まった仕事をやってるとはいえ、いきなり降って湧いたスケートパーク建設、その話を聞いただけでも問題が起こりそうなことだったり、偏見も多く。なんで街を荒らすような野蛮な奴らのために公園を作らないといけないんだ、税金をかけないといけないんだ、みたいなやりたくなさそうな人たちも沢山居ます。

 

現場に沢山出ていて、常に街の問題点をよく見ているような人らは、対処したいとう気持ちもあるだろうけど、そうではなく役所でいつも仕事されてる方もいます。

 

問題が起きるようなことには触れたくない。問題が起きたら誰も責任はとりたくない。そのような不安と被害妄想が膨らみすぎた結果、何もしない。何もできない。その状態でルールを作るのは解決に繋がりにくいし、むしろ、ルールがすぐ問題に変わり、また問題が増える。もはや人間の心理もあると思いますが。

Yushin Hashimoto, frontside nose blunt stalefish grab
Yushin Hashimoto, frontside nose blunt stalefish grab

そんな今まで接点もなかったような方たちと共存するとなれば、よく「相手の立場にたって考える」とか言いますが、そんな優しい考えだけでは全然無理です。

 

俺が思ったのは「自分の立場に相手を立たせる」。そのような感覚で接しています。

 

元々行政と知り合いでも何でもない我々が信頼関係もなく始まった、このプロジェクト。スケートボードのスの字もわからない方々に取り調べのようなぐらい勘ぐられては疑われていた。

 

だから、まず向こうの話しを聞きまくって、全て逃げずに答えながらも相手に自分の立場にたたせるように少しずつ引き込む。それだけで、どうして俺たちの気持ちがワクワクしてるのかを、少しずつ感じさせる。そうすればきっと不安だったことも解消されたと思うし、やる気にもなる。伝わりかたも、言い合いを討論に変えればとても良くなると思いました。

 

我々に喧嘩をしている暇はなく、力を合わせ合うしかない。ましてはプロジェクトが始まる期間まで本当に時間がなかった。プレッシャーはとてもあったが、この街で滑り続けている自分なら必ずやりきれるという自信と余裕もあった。

 

今まで、どれだけのスポットをつくってきたか。今やってるSOUTH TREEのようにスケーターも全然いなければ、何もなかった場所に、急に新しくパークやショップ、ビジネスモデルとそれ以上の交流と発展を創り上げ続けているので、自分は必ずやれると思っていました。

Slappy jam
Slappy jam

ただ、今回の自分の失敗は、このプロジェクトに時間を費やすぎて数百万、赤字をこきました(笑)。 自分の店が無くなりそうになったが代理店やメーカーに救われまくりました。数百人がスケボー買いにくれば良いだけやな。って願ってたけど、そこも全然甘くなかったです笑、あれ全部ム◯スポにとられたな(笑)。

 

でも、人のために場所ができたり、すでに場所が有るのであれば、人は、場所のためにもっと尽くすべきだと思う。

 

俺がパークを作って伝えたいのはそれだけのことです。どんな環境でもスケートをする我々のようなスケートボーダーなら、きっとそれができる。そういう思いも込めて正面から接してました。何度も交わした会議でも一歩も引くことはなかった。

 

なぜなら自分からパークを作って欲しいとは一度もお願いしていないんで、そこに上下関係とかいらないと思っていたし、それだからこそ対等に話しができてよかったし、実現できて本当によかった。

Yusuke Takazawa Wins
Yusuke Takazawa Wins

今はなくなってしまったニワミチスケートパーク、本当に色んな方々と地元でスケートできて嬉しかった。スケートボーダー以外の市民や、行政や関係者の方、市長にまで、とても喜んでいただいた。最後のイベントの日、友達のお父さんなんて、号泣して俺を抱きしめてくれました。
あのJAKE JOHNSONにまで褒めてもらえた。

 

スケートボードのパークを作るだけで、こんなに色んな素敵な事が起きてとても最高です。

 

インタビューをしてくれたPANCAKEありがとうございました。明日はパンケーキ食べる。

TAKASHI YAMAGUCHI
山口 隆志 "LETTER"
CHAPTER 2










+VINTAGE PHOTOS

Words and photos by Nobuo Iseki

Takashi Yamaguchi just turned 46 and has dropped his latest part and documentary, LETTER CHAPTER 2. (Filmed and directed by Hikaru Ito)
Shot in the beautiful natural surroundings of Nagano, where he lives, the video blends skating with interviews featuring Takashi himself, his family, and close friends.
Take your time with this one — it’s meant to be watched slow.
A video we especially hope reaches skaters in their 40s and beyond.

To celebrate the release, we’re looking back at photos of Takashi Yamaguchi from around 2008.
All of the images were shot during the IFO team’s Shenzhen tour at the time.


今年で46歳を迎えた 山口 隆志のパート&ドキュメンタリー「LETTER CHAPTER 2」がリリースされました。彼が住み暮らす長野の美しい自然と、本人と家族、周囲の友人たちへのインタビューも含めて、ゆっくりと味わってみてはいかがでしょう。特に40代を超えるスケーターたちに届いて欲しいビデオです!

ここではリリースを記念して、山口隆の2008年ごろの写真を振り返ります。写真は全て当時の IFOチーム、深圳ツアーで撮影されたものです。

Takashi Yamaguchi  backside 180 heelflip, Shenzhen China, around 2008
Takashi Yamaguchi backside 180 heelflip, Shenzhen China, around 2008
Takashi yamaguchi , Shuhei IIda
Takashi yamaguchi , Shuhei IIda
50-50
50-50
Takashi Yamaguchi and flimer Hidenori Tanaka
Takashi Yamaguchi and flimer Hidenori Tanaka
Frontside Bluntslide
Frontside Bluntslide
The IFO crew back then : from left, Hidenori Tanaka, Takashi Yamaguchi, Shuhei Iida, Soichiro Nakajima, Ishikawa, Kosuke Kageyama
The IFO crew back then : from left, Hidenori Tanaka, Takashi Yamaguchi, Shuhei Iida, Soichiro Nakajima, Ishikawa, Kosuke Kageyama

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