FLOWERS 2

20220630
MANTARO TOKURA, BACKSIDE FEEBLE GRIND, 2019 TOKYO
MANTARO TOKURA, BACKSIDE FEEBLE GRIND, 2019 TOKYO

浅草のレール。アプローチを邪魔する丸いガード付き物件にて。気まぐれなマンタロウの確実なフィーブル。

SHINSUKE  HARUTA, BACKSIDE TAILSLIDE, 2015 SHIBUYA TOKYO
SHINSUKE HARUTA, BACKSIDE TAILSLIDE, 2015 SHIBUYA TOKYO 2022-06-30

2015年の渋谷、夏。この日、偶然再開したHALこと春田信輔にバックテールをリクエスト。ストリートでたくましく咲くハイビスカスを添えて。

KENTO YOSHIOKA × DAISUKE SHIMURA, FRONTSIDE WALLRIDE, 2021 SHIBUYA TOKYO
KENTO YOSHIOKA × DAISUKE SHIMURA, FRONTSIDE WALLRIDE, 2021 SHIBUYA TOKYO

ある日唐突に吉岡賢人から撮影に誘われた。今度フラワーアーティストのダイスケ君という人とスケートと花でセッションするという。これは撮るしかないでしょ、ということで向かった夜の渋谷、柔和な雰囲気を醸すフラワーアーティスト志村大介氏は、その日は黒づくめの衣装で夜の渋谷に忍者よろしく溶け込んでいた。挨拶もそこそこに突如として始まるストリートスケートとストリート活け花の共演。負けじと私、巨匠井関もフラッシュをバチコーンと当てこんでライトアップ。実に...実にシンボリックな前壁走り、いっちょ上がり。

KENTO YOSHIOKA × DAISUKE SHIMURA, AIRWALK, 2021 SHINJUKU TOKYO
KENTO YOSHIOKA × DAISUKE SHIMURA, AIRWALK, 2021 SHINJUKU TOKYO

渋谷での撮影の成功に気をよくした我々は、次のロケ地を新宿へと移動した。大ガード近くの路上もこの時期はコロナ禍で閑散としている。ストリートでの撮影はあまり目立たない方がスムースに運ぶことが多いが、このコラボワークに限っては花の仕込みがあるためとにかく目立つ。がしかし、面白いことに歩道の真ん中で花を活けていても嫌がる人はほぼいなかった。むしろ通りがかりの警察官は「気をつけてやってくださいね」と応援されたくらいだ。まさに花の持つパワーを遺憾無く引き出した志村大介氏、次なるコラボがいつになるのか楽しみで仕方ない。

KENTO YOSHIOKA, DAISUKE SHIMURA
KENTO YOSHIOKA, DAISUKE SHIMURA

FLOWERS

RYOTA ABE, FRONTSIDE SMITH GRIND, SAITAMA 2015
RYOTA ABE, FRONTSIDE SMITH GRIND, SAITAMA 2015

あなたを代表する作品は何ですか?
例えばビデオパートのように、何かを表現したり、作ったりしている人なら一度は聞かれる質問かもしれません。
フォトグラファーという立場の筆者が
そう訊かれた時に答えることが多いのが上のフロントスミスと花の写真です。

撮影したのは2015年6月で、心持ちとしては当時勤めていたコマーシャルスタジオを退職することになり、やや路頭に迷う感もあり、それでも屋外の清々しい空気の中の撮影は楽しい、というやや複雑な心情で臨んだ撮影でした。

その中で道端にたくましく咲き育つ、たぶんコスモスにパワーを感じて写真に入れて撮ったことを覚えています。
そのため自分史という観点でも1つピリオドでもあり、新しいスタート地点でもある、という思い入れが強い写真です。

スケーターは阿部亮太(@ryoooooooota )。

当時、松尾裕之(@hiromatsuo)、村井海斗(@kaitomurai)らと共にデッキブランドBURDENをスタートさせた時期とも重なっていたと思う。

(親しみを込めて敬称略)

TRENT MACCLUNG & KYLE CAMARILLO, FILMMING, TOKYO 2014
TRENT MACCLUNG & KYLE CAMARILLO, FILMMING, TOKYO 2014

東京オリンピック開催決定の翌年、2014年のLRGによるジャパンツアーでのスナップショット。

スケーターはこの頃から超絶技巧をトレント・マッカランさん。

先日試写会が東京でも試写会が行われたPRIMITIVEのベテランライダーでもあります。

フィルマーはカイル・カマリヨさん。

数々のスケート映像と写真を残してきた二刀流クリエイターです。

NAKEL SMITH, ナケルスミス, 2014
NAKEL SMITH, ナケルスミス, 2014
NEKEL SMITH AND MARK GONZAREZ, 2014
NEKEL SMITH AND MARK GONZAREZ, 2014
NAKEL SMITH, 50-50, TOKYO 2014
NAKEL SMITH, 50-50, TOKYO 2014

2014年のADIDASチームの東京ツアーの写真。

筆者はアテンドの一人として彼らに同行しました。

当時最も勢いある若手スケーターのナケル・スミスは颯爽と花柄のパンツを着こなし、

長老マーク・ゴンザレスとの早朝セッションを楽しんでいた。

つづく