
Interview with
ERIC KOSTON
DANNY SUPA
JAKE ANDERSON
"NIKE SB
SONGKRAN DUNK"
Photos and words by Nobuo Iseki
どんな場所にも、それぞれの色がある。中でもタイの色は、独特の風情と刺激がある。夜のストリートマーケットの光から、料理の鮮やかな色合いまで。ここではカルチャーは「目に見えるもの」だけでなく「感じるもの」でもある。Songkran(= Thai New Year) Dunkは、そんなエネルギーを映し出している。ビジュアルだけでなく、記憶やルーツ、そして個人的なストーリーまでも含めて。
Songkran Dunkのローンチを記念してバンコクを訪れ、リリースイベントに合わせてバンコクに集ったEric Koston、Danny Supa、JakeAndersonに話を聞いた。タイの第一印象からカルチャー、そして食べ物のような身近なものが、いかにシューズの“感覚”を形づくるのか。

Q: このSongkran Dunkを最初に見たときどう思いました?
Eric : めちゃくちゃ良いと思ったよ。俺ハーフ・タイだから、このコンセプトはすごく好きなんだよね。背景にあるアイデアもインスピレーションも全部いい。子供の頃からこういうの好きだったし。事前にデザイン全部見てたわけじゃないけど、イラストは見てたんだよね。でも実物の方が全然いいね。
Danny : すごくいいと思ったよ。色がタイの食べ物っぽくて、もち米とかを思い出した。
Eric : 正直、昔のReese ForbesのDunkぽさも感じたね。
(Reese Forbes Dunk : 2002年のNike SB立ち上げ初期にリリースされた、プロスケーターのリース・フォーブスのシグネチャーモデル。)
Danny : 確かに。それ思った。
Eric : あの頃のことも思い出すし、ちょっとストーリーがある感じがするんだよね。
Danny : 俺にとってもお気に入りのDunkの一つを思い出させる感じ。
Jake : ディテールがいいよね。ライスバスケットとか、ソールの色味とか。すごく楽しいシューズだと思う。


Q:以前ハイネケンのDunkもリリースされましたがカルチャーや食をモチーフにしたスケートシューズについてどう思いますか?
Danny: すごく相性がいいと思うよ。カルチャーをシューズに落とし込むのは面白いし、それをプロダクトとして成立させてるのがいい。
Eric: 俺もそういうの好きだね。子供の頃、たぶん5歳くらいの時に初めて食べたタイ料理を覚えてるんだけど、めちゃくちゃ辛かった。でもすごく美味しくてさ。口の中がヒリヒリする感じだったけど、それでも食べ続けたんだよね。その感覚も含めてすごく印象に残ってる。そういう体験って、このシューズともリンクしてると思うし、自分にとって“ホーム”を感じるものでもある。


Q:タイの文化について、何が印象的ですか?
Jake: すごく忙しくてスピード感のある街だけど、同時に文化的にはすごく穏やかで。そのバランスがいいよね。
Danny: 俺が住んでるのはタイの都会じゃなくて郊外なんだけど、草とか花とか、自然の色がすごく鮮やかで印象的。とにかく綺麗だよ。
Eric: 街の発展もすごいよね。建物とかスカイラインとか全部がクレイジーなくらい変わってる。でも夜のマーケットとかも印象的で、色がすごく鮮やかで、刺激的な体験だった。


Q:2000年ごろ、エリックが Menikmati の撮影でバンコクに来た時代と、今のバンコクの違いは?
Eric: 1999年に来た時は、まだ建設中の場所が多くて、足場だらけだったのを覚えてる。でも今は全部完成してて、めちゃくちゃ発展してるよね。来るたびに変わってるし、どんどん成長してる。経済的にもいい方向に進んでると思う。
Q:エリック自身、ハーフ・タイであることで行動や考え方に影響は有ると思いますか?
Eric: 間違いなくあるね。母親から受け継いだ文化や価値観が自分の中にある。そういう環境で育ったから、その考え方は今でも自分の中に残ってるし、それを自分の子供たちにも伝えたいと思ってる。まだ子供たちはタイに来たことがないんだけど、いつか絶対に体験させたい。その文化はちゃんと次の世代にも受け継がれてると思うよ。

Q:ダニーはNike SBの初期の時代にライダーとして大きく貢献されました。今と昔のSB Dunkでは何か変化を感じますか?
Danny: ずっと続いてきてるし、多くの人に愛されてるよね。今と昔を比べて、見た目はそんなに変わらないけど、細かい部分は少しずつアップデートしてると思うよ。

Q:Jakeにとってタイ文化の面白さは?
Jake: リスペクトの文化がすごくあるところかな。アメリカとはかなり違う。アメリカは個人主義的だけど、タイは人がお互いを気遣う文化がある。そこから学べることは多いと思うし、自分もそういう感覚を取り入れたいと思ってるよ。
Q:旅はスケートにどう影響しますか?
Jake: 場所ごとに全然違うスポットがあるんだよね。タイにしかないスポットもあるし。スケートって即興だから、その場で思いついたトリックをやることになる。“こんな場所でこんなトリックやるとは思わなかった”っていう瞬間がある。それが旅の一番面白いところだと思う


Q:タイに来たらまず何を食べたいですか?
Jake:カレーかな。
Danny:カオマンガイ。フルーツも良いよな。
Jake:全部食べたい(笑)
Eric: その通り、全部だね(笑)
Q:最後の質問。このDunkを一言で表すと?
Jake: Vibrant(鮮やか)。
Danny: Amazing(素晴らしい)!
Eric: Comforting(安心感がある)。
OK! どうもありがとうございます!!

Songkran Dunkは、単なるカラーウェイにとどまらない。ある人にとってはノスタルジー。またある人にとっては、文化や家族、そして“帰る場所”の感覚にもつながる。いずれにしても、こうしたストーリーこそが、スケートとそれを取り巻くプロダクトに命を吹き込んでいるということだ。そして時には、一足のシューズが、そうした記憶を呼び起こしてくれる。



























































